人材採用論Lab

いま、6つの「採用力」を見直す時代へ。
変わる時代に、採用の見方も変えていく。

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有限会社アールスリーインスティテュート

先進性

創造性

オフィスという視覚的な基盤がしっかりしていることが入社決定率にも影響

出社と在宅勤務のハイブリット型だからこそ『集まれる場所があって嬉しい』という声も。

有限会社アールスリーインスティテュート

取締役 金春様

企業プロフィール

5バリューアセット株式会社ロゴ

Kintoneアプリを活用したシステム開発で、数多くの実績を持つシステム開発会社。 主力製品のgusuku Customineは1800社以上に導入され、Kintoneの利用時に欠かせないサービスとして認知が広がってきている。

インタビューのポイント

先進性

最終面接で交通費をお渡しし来社いただくことで、オフィスビルの規模感を体感いただきつつ、求職者に『信頼できる企業だ』『入社したことを家族に不安なく話せる』と知っていただくことができる

創造性

外部の方々を含めた交流が可能な『コミュニティ型ワークスペース』の役割を持たせることができ、本社オフィスを通して新鮮味と刺激のある、良いコミュニケーションが発生する場になっている

仲間と成長を実感できる規模のオフィスにしたかった

取締役の人物写真

取締役兼、チーフイノベーションオフィサーとして採用活動の他、 オフィス環境や社内制度といった会社の“環境づくり”を任されています。

ミッションは、会社としての動きが停滞することがないよう「新しさ」を取り込むことです。 直近で対応した大きな取り組みのうちの一つは、2023年のオフィス移転でした。 コロナ禍を越えた時期、当社は顧客からのニーズが広がり拡大期にあったんです。
ビジネスの幅が広がるのに合わせて従業員数も増加しており、もともとのオフィスでは手狭になっていました。 従業員の多くが顧客先でのプロジェクトに参画するエンジニアですが、それでも『せっかく仲間が増えたのだから、社員全員で集まることができる場が必要だよね』と話し合い、広いオフィス環境をつくることが決まりました。

僕としては着実に組織規模を大きくしてきたからこそ、今度の移転先は中途半端にステップアップするのではなく、自社メンバーから見ても「きちんと拡大している」と実感できるスケールにしたかった。

だからこそ、梅田エリアのグランフロント以外の選択肢はあまり考えていませんでした。

視覚から伝わる「安定した経営基盤」が、入社の決め手に

リモートでもオフィスでも働けるハイブリッドな体制を強化

オフィスの紹介画像

実は当社の場合、コロナ禍に入る前から全国のエンジニアがどこからでも自身のスキルを発揮できるよう、リモートワークの体制を整えていました。

現在は出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッドワークや、全国のシェアオフィスの活用も可能にしたり、オフィス内にフリーアドレススペースを設けて気分転嫁できるようにしたりと、一層働き方の柔軟性を高めています。 ここに惹かれ、エントリーしてくださる方が多いのも事実です。

ただ最近でいえば、最終面接は遠方の方にも交通費をお渡しして梅田の本社に来ていただくようにしています。理由としては、求職者の方にとって『信頼できる企業だ』『入社したことを家族 に不安なく話せる』――と知っていただくため。 ここを交通機関の利便性や、オフィスビルの規模感を通して体感してもらえるからです。

オフィスが入社決定率に影響を与えていると体感

オフィスが入社決定率に影響を与えていると体感について語る取締役

もともと即戦力採用にフォースカスしており、なだらかに行われていた当社の採用活動ですが、拡大期を迎える今は毎月1名~3名程度の従業員が入社しています。

通常業務ではオフィスを活用しない想定の求職者であっても、基盤がしっかりとしていると視覚から分かることが、入社決定率に影響するのだと感じました。

人が集まる場をつくることで、未来の可能性を広げる

オフィスを活かした社員交流の場が社内活性化に繋がる

交流会会場

もともと、制度・設備など多方面から社員満足度を意識した取り組みを数多くしている会社なので、オフィスの規模が大きくなったことで、これまで実現したくてもできなかったことにも着手できるようになりました。
年2回の全社総会や、チーム単位での交流会で活用できるバーカウンターや、フリードリンクなど…社員の声も取り入れながら、ブラッシュアップを楽しんでいます。

持ち前の柔軟性の高い社風を活かして、まずは取り入れてからいいものは継続、今一つと感じれば廃止や再検討…という流れにしています。

オフィスを通して更なるビジネスへ

オフィスを通して更なるビジネスへについて語る取締役

移転後の取り組みで「特に良い環境づくりができた」と感じているのは、この本社オフィスに『コミュニティ型ワークスペース』の役割を持たせることができたことでしょうか。

技術やノウハウを展開したいIT系企業に当社のスペースをお貸しして、有志によるセミナーや勉強会を開催しています。外部の方々を含めて交流を図れたり、有益な情報を共有したり、時にはここからビジネスの話が出てきたりもします。

新鮮味と刺激のある、良いコミュニケーションが発生する場にすることができました。今後も、外部の人も集まれる場として育てていきたいと考えています。

全国各地に社員が在籍していて、それぞれが自走できるフレキシブルな環境づくりもしてきましたが、そんな中でも『やっぱり集まれる場所があるのって、 嬉しいよね。』という声もよく耳にします。
コロナ禍を経てオフィスは縮小させる企業も少なくない――そんな時流に乗らず、あえてこの方向へ舵を切って、正解でした。

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