採用パラダイムシフトが起こると
予見される大阪市で何が起きているのか?
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大阪市の採用パラダイムシフトによる影響
大都市でのオフィス環境を鑑みたとき、東京都心各地の再開発・天神ビッグバン・大阪市再開発など、全国で大規模な再開発が計画されています。 そんな中で、今回は「大阪市再開発」に着目し、実地調査を行いました。
「大阪市再開発」に着目した理由としては、
関西・大阪万博の開催を目前に控え、採用活動の競争激化
2023~25年、大阪オフィスマーケットは新築ビルプロジェクトが過去最大*1
近年大企業の移転が相次いでいる
梅田ツインタワーズサウス | :ダイキン工業(株)・東洋紡(株) |
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JPタワー大阪 | :(株)たけでん・(株)MonotaRO |
グラングリーン大阪 | :(株)クボタ・塩野義製薬(株)・エア・ウォーター (株)・本田技研工業(株)・コクヨ(株) |
といった観点が挙げられます。 一緒に、採用パラダイムシフト最前線ではどんなことが起きているのか、 紐解いていきましょう。
*1 :ジョーンズ ラング ラサール株式会社「2030年に向けた大阪オフィスマーケットの動向予想」

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大阪市再開発エリアのオフィス環境定量調査
大阪市再開発エリアの区分分け
実地調査を行うにあたり、大阪市再開発エリアを8エリアに区分。

構成要素からの結果
4つの構成要素から、地政学×"人材採用論*2"的観点で評価を行いました。
結果、「うめきた」のオフィスエリアの優位性が高く、周辺環境・先進性・創造性において、
他オフィスエリアと大きな差がある結果となりました。
*2:
“人材採用論“は株式会社ツナググループ・コンサルティングがコンサルティング業務の中で蓄積したノウハウを形式知化した論文
構成要素の定義
各オフィスエリアは以下の4つの要素から評価しています。
利便性 | :あらゆる場所からの通勤・駅からの距離 |
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周辺環境 | :周辺環境がキレイ・リラクゼーションが可能 |
先進性 | :先進の設備が設けられている・コンセプトが新しい |
創造性 | :コミュニケーションのしやすさ・イノベーションが起きる可能性 |


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「うめきた」へオフィス移転をした企業へインタビューを実施
実地調査として「うめきた」へオフィス移転した企業へインタビューを行うことで、実際に4つの要素が就業意向へどのように影響を与えるのか調査しました。
結果的に、採用活動時の動機付け・権威付けに加えて、従業員の離職抑制に繋がるなど、多くの影響が垣間見えました。
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分析結果
大阪での実地調査の結果、採用パラダイムシフト最前線である大阪においても、職場(workplace)は採用に影響を与える重要な因子であると明らかになりました。さらに、「大阪再開発」エリアを地政学×"人材採用論"的観点から調査したところ、「うめきた」オフィスエリアが特に高い優位性を持つことが確認されました。
実際にそんな「うめきた」エリアに属するオフィスである、「グランフロント大阪」へ移転したことによる影響をインタビューにより調査したところ、求職者や従業員に対し、採用や定着の側面に影響を与えていることが判明しました。
本調査より求職者と企業で重要視している点にギャップが生じていることは明らかとなっていますが、現在巻き起こっている「大阪再開発」は、そんな"大阪エリアでの採用力"を強化する一助となるかもしれません。
